2009/11/25

自転車の冒険

私は出先でよく川べりに自転車を停めておくのですが、ついに今日、鍵を外されて盗まれてしまいました。もう6年になる愛機が停めたはずの場所にないのを見てうろたえ、「ああこれはこの前実家に戻った時に妹の自転車を借りたのはいいが、鍵を返すのを忘れてこっちに帰ってきてしまった事へのバチが当たったのか……」と神に懺悔してみたり(妹には散々なじられた上で先日鍵を返却済みです)、件の自転車を買ってくれたイトコの兄ちゃんの顔を思い浮かべて懺悔してみたりしながらとぼとぼ帰宅。その辺に打ち捨ててあったりしないかなと期待しながら川沿いを歩き、あきらめて駅前まで戻ってみると……(落し物が手元にカムバックした時の、ぱーっと目の前が開けて清々しくスキップしたいような気持ちを想像してください)……なんと、コンビニの前に平然と停められているではないですか。最近心配してたけど視力はまだ大丈夫そうだな。そして鍵がないのと、後ろのシールに書いてあるへたくそな字を確認して、流れるような動作で自転車を取り返したのでした。すぐに鍵をつけてもらいに行こう。

それにしても、自転車ってよく考えると健気でシンプルでカッコイイ乗り物だなあとしみじみ思ったのでした。かのレオナルド・ダ・ヴィンチも自転車を開発してたりします(というか彼は乗り物なら結構なんでも開発してるんだけど)。その辺の事が知りたい方は富山県は小矢部市に存在する、 クロスランドおやべ へどうぞ。「ダヴィンチテクノミュージアム」という素敵なダヴィンチ専門科学館があります。回したり引っ張ったりして物理を体験できるので、物理がてんでだめな私でも車の仕組みがちょっと分かった気になれました。入館料は大人200円。決して大きくはありませんが、何せ動力で遊べるのが魅力。時計の針を動かすしくみが私は一番惹かれました。

ところで話は変わりますが、多分物理つながりでひとつ気になることがあります。私が無類のマグカップ好きなのは周知の事実ですが、先ほどマグカップで紅茶を淹れるというあんまり上品じゃないことをやっていたら、急に音が気になりました。金属製のティースプーンで紅茶をかき混ぜる音です。紅茶はティーバッグではなく、粉を溶かすタイプのもの。スプーンがカップにぶつかるカランカランという音が、粉が溶けるにしたがって高くなっていくのですよ。これは不純物の含まれる割合と音の周波数に何か関係が……?  とまで思ったもののさっぱり分かりません。ので、この「不思議!体験」はいったん妖精の仕業にしておいて、今度「自称物理の天才」に聞いてみようと思います。私は現象には興味を持ちますが、中身のややこしい部分に関しては拒否反応を起こすんですよね。実学という意味での数学は苦手だもんな……。