2009/04/17

太陽の絵

寝る前にスケッチブックに太陽の絵を描いていて、そういえば「太陽の色のイメージは国によって違う」という話を聞いたことがあるのを思い出しました。お国柄というか、その違いは子どもの描く絵に特に顕著に表れます。
 どれが一番違和感のない絵だと思いますか?

日本の子どもたちは、大抵太陽を赤で描きますよね。しかし空を見上げると、太陽は赤くありません。夕焼けは確かに赤いですが、日中の太陽でも赤い円に放射状の線を加えて描きます。何故でしょうか? 写実性は全然ないのに、そのような絵を見た時なんの違和感も感じないのは(ヘンだと感じずに赤色を選択してきたのは)不思議です。そして他国では多くが黄色、もしくは白であるといいます(赤派は少数。カンボジア、ベトナム等)。

赤は太陽の一時の状態(夕焼け)と、写実性よりも象徴性、「キャラクター」としての性格を表すことに重点を置いた色なのではないでしょうか。もう一度上の三つの絵を見比べてみてください。命の源として、熱を持ったエネルギーの塊として、まさに溢れださんばかりの力を感じるのはどの色でしょうか。そして赤は「血」「命」「人間」などとも結びついています。太陽が「力」や「日本という国そのもの」を表す時、黄色や白よりも訴える力が強いということで、無意識に(あるいは意識的に)赤が採用されてきたのでしょう。

日本は根底に太陽信仰のある国だということも関係しているのではないかと思います。ちなみに砂漠地帯の国々では、象徴として太陽よりも月を好む傾向にあるのだとか。一年中夏がずっと続くことを想像してみると……分かる気がします。

そして最初に言ってたスケッチブックの絵。最初に手に取った色は赤でした。なるほど、私にも「太陽は赤で表現する」という日本の性格が染み込んでいるわけですね。おまけにのっけておきます。


クリックすると全体図が見れます(でかいです)。
しかし何も考えずに描いた太陽の絵がコレっていうのはどうなんかな……。改めて見るとすごい顔してますよこいつ。

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