2009/03/27

鉛筆と幾何学、色鉛筆と力学

何時間もパソコンとにらめっこしていると、無性に絵が描きたくなることがあります。アナログな作業に心惹かれるというか何というか、ペーパークラフトしてる時もあるし、突然夜中にお菓子作りたくなったりとか、よくあります。……パソコンから逃げたいんかな?笑 絵を描く時のツールは大抵クレパスか色鉛筆。模写か、何か良く分からない前衛的な物体を気が済むまでざくざく描いています。イマジネーションに乏しい私ですが、これが訓練……になるといいのに……(弱気)

今回色鉛筆を握っていてふと疑問に思ったのですが、色鉛筆は円柱です。でも鉛筆は六角柱ですよね。もちろん逆もあったりしますが、大多数はそうなっています。何故なんでしょう?

鉛筆を持つ時、親指、人差し指、中指の三点が鉛筆を支えるかたちになっています。ですから断面を三の倍数である六角形にすることで、持ちやすくしているんだとか。そうなると三角柱にしてもよさそうですが、六角柱なのは並べやすさの問題だと思います。3×2にすることで平らな所に置いたときに下の面に対して真上が平行な面、左右が垂直な面になります。三角だと真上が辺ですし左右は角度がありますから、箱に入れる時面倒なことになりそうですね。

対する色鉛筆が円形なのは、芯の太さと強度が関係しています。鉛筆に比べて色鉛筆は芯の強度が弱く、よりフリーな使い方をするために芯が太く作られています。その芯を均等な力で支えるためには、円柱が一番適しています。確かに六角形だと辺の部分と面の部分があって芯からの距離が一定ではありませんから、均等にはなっていませんね。また芯の減り具合や使い方に応じて紙に接する部分を回して変えますが、六角柱だと回し方に制限が出てしまいます(上に挙げたように、三点が指にフィットする位置に落ち着くため)。これらの理由から、色鉛筆は円柱なのだそうです。

身近にあるものは、細かい部分まで本当によく考えられていますね。鉛筆ひとつとってみても面白いです。ではでは、今回はこのあたりで~

2009/03/14

サガ・キャンディダ 魔女狩りの7つのインプレッション

何気なくメディアプレイヤーを開いたら、この曲が最初に再生されました。久々に聞いて感動したので今日はこの吹奏楽曲について書きます。中学校時代に演奏した数ある曲の中でも特にドラマチックな展開と緊張感、胸を打つ美しい旋律を持ったアッペルモントの名作です。

Saga Candida?7 Impressions of a Witch Hunt/Bert Appermont

吹奏楽伴奏のミュージカル、「サタンの種」を再構成した作品です。?序章/裁判/愛/タンゴ/サバト/死/転生?の7つに分けられています。鬼気迫る魔女の告発、密やかで印象的な愛のテーマ、禁断の儀式の場面でのジャジーなサックスとトランペット、そして金管が高らかに鳴らすフィナーレ……。ソロが多く、オーケストレーションも難しいのですが演奏する側としても、また聞く側としても魅力のたくさん詰まった玉手箱のような曲だと思います。私が持っているのはライプツィヒ放送吹奏楽団(Rundfunk Blasorchester Leipzig)の音源。「The Last of the Mohicans」や「The Man in the Iron Mask」もお勧めです。特に後者、前半のピリッとした緊張感のある主旋律がたまらなく好きです。カッコいい!

当時は部にオーボエパートがまだなく、イングリッシュホルンもあるわけないのでソプラノサックスを抱えてた私にソロ譜が回ってきました。またその旋律が非常に繊細で美しいんですよ。特に好きなのが「Hou alleen van」という曲。あんまりにも綺麗なのに絶対歌えてなかった当時の自分が恨めしい……笑 木管パートは基本的に早いパッセージだらけで譜面真っ黒ですが、その疾走感、必死になって練習したあの頃が懐かしいです。そうそう、オーボエとソプラノじゃ管の調性が違うから、手書きで譜面作ったんですよ。その譜面、探せばどっかにあるけどどこにあるんだろ……。これで引退っていう最後の定期演奏会、確か二部の頭がこの曲でした。舞台袖(というか外の非常階段かな)で待ってる時、緊張してたけどみんな笑顔だったのを覚えてます。色々なことを思い出しますね。是非もう一度、演奏したい曲です。今度中学校に行ったとき、どこかに埋まってるであろうフルスコアを探そうと思います。

2009/03/07

SOPRILLO

一応表向きには音楽的な感じのブログなので、そろそろそういう話題も持って来ないと……。ということで自己紹介かねて(?)ブログタイトルの話。
SOPRILLOって何? という話です。

Saxophoneに属する楽器が全部で何種類あるかご存知でしょうか。とりあえずサックスと聞いて思い浮かべるのはアルト、テナー(つまり、“あの形”)あたりだと思います。あとはよく知ってる人でバリトン。とても詳しい人になるとソプラノを知っててくれます。普通吹奏楽で用いるのはこの4種類。
……ここでわざと話をそらしますが、一般社会におけるソプラノサックスの認知度は意外と低いです。みんな知りません。路上やってると、「それなんていう楽器? どこの民族楽器?」的な質問はよく受けますし、クラリネットやオーボエに間違われることもしばしば。外国の方に「Saxophone?」って聞かれたこともあります。そうだよサックスだよ!笑 自己紹介より楽器紹介が上手になりそうですね。でも聞いてもらえるのはとても嬉しいです。

話を戻しまして、
実はサックスは全部で11種類もあります(Wikipedia調べ)。その中で最も高い音を鳴らすことができるのが、Soprillo Saxophone、ソプリロサックスです。


調性はB♭で、ソプラノサックスの1オクターブ上の音域。なんと長さ30cm! 簡単に手に入るなら絶対買うんですけどね……さすがにYAMAHAでは作ってないです。見た目もさることながら名前がすごく可愛らしいので、何かに使えないかな?とずっと思ってました。そういうわけで、このブログはソプリロです。中身は名前ほど可愛くはならない予定ですがそのギャップをお楽しみください(笑 次何かに名前つけるときは、Alochrome(オークローム、同時に2つの音がでる変なサックス)かCmelody(Cメロディ、アルトとテナーの中間の音域で、C管の変なサックス)にしようと画策中です。何かないかな?。