2009/11/25

自転車の冒険

私は出先でよく川べりに自転車を停めておくのですが、ついに今日、鍵を外されて盗まれてしまいました。もう6年になる愛機が停めたはずの場所にないのを見てうろたえ、「ああこれはこの前実家に戻った時に妹の自転車を借りたのはいいが、鍵を返すのを忘れてこっちに帰ってきてしまった事へのバチが当たったのか……」と神に懺悔してみたり(妹には散々なじられた上で先日鍵を返却済みです)、件の自転車を買ってくれたイトコの兄ちゃんの顔を思い浮かべて懺悔してみたりしながらとぼとぼ帰宅。その辺に打ち捨ててあったりしないかなと期待しながら川沿いを歩き、あきらめて駅前まで戻ってみると……(落し物が手元にカムバックした時の、ぱーっと目の前が開けて清々しくスキップしたいような気持ちを想像してください)……なんと、コンビニの前に平然と停められているではないですか。最近心配してたけど視力はまだ大丈夫そうだな。そして鍵がないのと、後ろのシールに書いてあるへたくそな字を確認して、流れるような動作で自転車を取り返したのでした。すぐに鍵をつけてもらいに行こう。

それにしても、自転車ってよく考えると健気でシンプルでカッコイイ乗り物だなあとしみじみ思ったのでした。かのレオナルド・ダ・ヴィンチも自転車を開発してたりします(というか彼は乗り物なら結構なんでも開発してるんだけど)。その辺の事が知りたい方は富山県は小矢部市に存在する、 クロスランドおやべ へどうぞ。「ダヴィンチテクノミュージアム」という素敵なダヴィンチ専門科学館があります。回したり引っ張ったりして物理を体験できるので、物理がてんでだめな私でも車の仕組みがちょっと分かった気になれました。入館料は大人200円。決して大きくはありませんが、何せ動力で遊べるのが魅力。時計の針を動かすしくみが私は一番惹かれました。

ところで話は変わりますが、多分物理つながりでひとつ気になることがあります。私が無類のマグカップ好きなのは周知の事実ですが、先ほどマグカップで紅茶を淹れるというあんまり上品じゃないことをやっていたら、急に音が気になりました。金属製のティースプーンで紅茶をかき混ぜる音です。紅茶はティーバッグではなく、粉を溶かすタイプのもの。スプーンがカップにぶつかるカランカランという音が、粉が溶けるにしたがって高くなっていくのですよ。これは不純物の含まれる割合と音の周波数に何か関係が……?  とまで思ったもののさっぱり分かりません。ので、この「不思議!体験」はいったん妖精の仕業にしておいて、今度「自称物理の天才」に聞いてみようと思います。私は現象には興味を持ちますが、中身のややこしい部分に関しては拒否反応を起こすんですよね。実学という意味での数学は苦手だもんな……。

2009/10/30

先日、金沢・富山あたりをうろうろしてきました。城も見ましたが、メインはクロスランドタワーでした。タワーから見る景色は、山と川と田んぼと一軒家ですべてが説明できる素晴らしい眺めでした。バスがあんまりなくて、駅からめっちゃ歩くのがまたいいところです。何にもない(といったら怒られそうですが)田舎道をひたすらタワーに向かって歩いていると、頭がすっきりしてきますね。ドラクエっぽい。FFかもしれない(笑

さてさて、本題は金沢のとあるお店で見かけたこんな物体です。丸いフォルム、ゆらゆら光る3色のライト、そして球体の中でくるくる回る水。
……何これ?

なんとも不思議な物体なので(そして私はそういうの大好きなので)、調べてみました。どうもこの宇宙船みたいなのは空気清浄機なのだとか。よくあるフィルターでろ過するやつじゃなくて、「水を空気で洗う」という発想。

↓このサイトが詳しいです。ミニもあるみたい。
my arobo

程よい加湿効果もあるみたいなので、これからの季節にいいかもしれませんね~。

2009/10/23

体の水を廻す

もう夏はすっかり過ぎ去ったようですね。私は夏が苦手で、早く過ぎ去らないものかと心待ちにしていたクチです。今はまさに季節の変わり目。油断していると体調を崩す方も多いのではないでしょうか。
今日は今すぐ出来る健康習慣について書いてみようと思います。
といってもそんな大層なものではありません。おまじないに毛が生えたぐらいと思って気軽に試してみていただけると嬉しいです。「毎日体がなんとなくだるい」「風邪をひきやすい」という方におすすめです。


やることは簡単。
「朝一番と寝る前にコップ一杯の水を飲む」
たったこれだけです。お茶でもコーヒーでもなく、「ただの水」を飲みます。朝は起きてすぐが理想。お風呂上りも効果的です。

人間の体はほとんどが水でできています。そして、水は澱むと腐ってしまいます。「なんとなくだるい」という状態も、流れが止まって澱んでいるのではないでしょうか。私は5年くらい前からこの習慣を続けています(たまに忘れてますが^^;)。なにかにつけ風邪を引いていたのが随分とましになったように思います。もちろんこの習慣の影響だけではないでしょうが、騙されたと思ってやってみても損はしませんよ♪

2009/10/07

Cry of the Celts ケルトの叫び

例によって昔やった曲で、久しぶりに聴いたらひとつ発見。5楽章の55秒ぐらいからのタムのソロがバウロンに聴こえるんです。短いロールから繋げる感じとか! 叩き方がバウロンの独特のあの動きを彷彿とさせます。そっかバウロン意識してたのか! とひとりやたら嬉しくなってしまいました。ちゃんとケルト音楽を勉強してたら分かったのかも知れませんが、まあそれはさておき、「あ、この人知ってる!」という感じの気分になったのでした。本当にそうなのか、なんてのもどうでもいいのです。こういう小さい発見で「!」となる瞬間はいいものですね。嬉しくなったことに嬉しくなりました。今日はエクスクラメーションマークが多いです(当社比)。良い日だな。

「Cry of the Celts」(作曲: RONAN HARDIMAN 編曲: PETER GRAHAM)はRiverdanceと同じく、元はダンスミュージカルで吹奏楽用に編曲されたもの。私の持ってる音源は「金管バンド+フィドル」という編成で、トランペット群が超テクニカルでかっこいいです(残念ながらどこから出た音源なのかは分かりませんでした…)。金管で、しかもこんなテンポでリールやってるのが信じられません。5楽章ありますが、お勧めは1と3と5。というか私はほとんど1・3・5しか聞きません。2と4は暗いエアーなんですが、神経を尖らせながらバックのロングトーンをピアニッシモで吹いてたことしか思い出せません……笑

2009/09/22

ケセランパセラン

妖精っていると思いますか?
私はなんとなく、意外とその辺に居てるんじゃないかなと思っています。某ギター弾きのY氏がアイルランドへ行って帰ってきてからというものの、妖精の存在はなんだか身近になってしまいました(私の中で)。残念ながら私には見えないんですが、日本の妖怪やら八百万の神々と同じく、「存在するに違いない」という訳の分からない確信だけは手に入れました。まあそれはさておき、SHEENAでは最近ケセランパセランが流行っています。白くて綿毛っぽくて、何かよく分からないものがゆらゆら飛んでると、「あっ、ケセランパセラン」という呟きが聞こえてきます。

ケセランパセラン予想図

私がケセランパセランを知ったのはつい最近のことで、何かの話の流れで出てきたんだったと思います。白くて綿毛っぽくて、、小麦粉を食べて大きくなるらしい。しかも持っていると幸せを呼ぶらしいのです。で、たぶんこんな妖精なんじゃないかなと勝手に予想して絵を描いてみました。こんな時のためのPhotoshopですね! そして名前から勝手にヨーロッパの妖精だと納得していましたが、聞くところによると日本産だそうで、じゃあなんでケセランパセランなんてスペインな名前なのか、そもそも生き物なのか四つ葉のクローバー的な存在なのか、ヤフーオークションで売ってるという話は本当か、等々謎が尽きないのでちょっと調べてみました。例によってWikipediaです。

“白い毛玉のような物体で、空中をフラフラと飛んでいると言われる。一つ一つが小さな妖力を持つ妖怪とも言われ、未確認生物として扱われることもある。名前の由来については、スペイン語の「ケセラセラ」が語源だという説、「袈裟羅・婆裟羅」(けさら・ばさら)という梵語が語源だという説、羽毛のようにパサパサしているからという説、「何がなんだかさっぱりわからん」を意味する東北地方の言葉との説、などがある。穴の開いた桐の箱の中でおしろいを与えることで飼育でき、増殖したり、持ち主に幸せを呼んだりすると言われている。だが、穴がないと窒息して死んでしまう、おしろいは香料や着色料の含まれていないものが望ましい、1年に2回以上見るとその効果は消えてしまうなどと言われることもある。ケサランパサランを持っているということはあまり人に知らせないほうがいいと言われているため、代々密かにケサランパサランを伝えている家もあるという伝説もある。”

ケサランパサランとも呼ばれるようですが、個人的にはケセランパセランの方が好みですね。なんとなく。

皆さんも上の絵のような白い物体をみたら、「ケセランパセラン」と呟いてみるといいと思います。周りに誰か居たら話題の中心になれるかもしれませんし、ひとりの時でもきっと不思議な気分になれますよ。その不思議な気分が妖精の居る根拠だと勝手に思っています。「よく分からんけどなんか不思議」っていうのは別に科学の力で解決しなくてもいいと思います。妖精のしわざ。神様のいたずら。それでいいじゃないですか。

追記:ヤフーオークションでケセランパセラン売ってました。さんざ妖精の話してたので、「あんなの認めない!」と心の中で叫んでしまいました。平常心平常心。

2009/07/25

トビウオ

暑い日が続きます。一昨日から実家に戻っているのですが、マンションの裏には大きな雑木林があって、セミ、コガネムシ、アオスジアゲハなど季節を感じる昆虫達によく出会います。まだまだ雨は続くそうですが、あたりはすっかり夏模様。さて今回は夏ということで、トビウオの話と、水泳の話と、絵本の紹介です。

久々に実家に帰ってみると、以前は煮干が入っていたビンに、えらく恰好のいい魚が詰まっているではありませんか。
トビウオでした。煮干しなど足元にも及ばない存在感。結構大きいです。

あまり食卓では見かけないかもしれませんが、トビウオは今(初夏?夏)が旬の魚。「アゴ」という俗称で親しまれ、調理して食べるほかに干物でも売られています。上の写真が、そのトビウオの干物。「アゴ干し」です。アゴで取ったダシはなかなか上品でおいしいですよ。

……しかしながら乾いたトビウオを眺めていてもあまり面白くないので、トビウオが実際に飛んでいる動画を探してみました。これは屋久島へ向かうフェリーから、取材中のNHK鹿児島のクルーが撮影したもの。なんと45秒間飛び続けています。動画に収めたものとしては最長の飛行時間として、海外メディアでとりあげらげられたそう。



「海のスポーツ選手」と子供向けの図鑑か何かに載っていたのをよく覚えています。飛ぶというよりは、滑空ですね。大きな胸びれ、腹びれ、そして尾を器用に使って空中を滑っていきます。なんと一度に300メートル以上も飛ぶのだとか。常に体を軽くしておくために、食べたものはすぐに消化してスリムな体型を保っているそうです。ついでに生写真も。


トビウオを見てると、久々に泳ぎたくなってきました。私は基本的にスポーツは苦手で(そして嫌いで)、テニスと卓球以外見られたもんじゃない成績を叩き出していましたが、水泳だけは別格でした。タイムは全然良くありませんでしたが、ゆっくり長く泳ぐのが好きだったんです。高校の時に、水泳の授業を休むと補習で1km泳がないといけないルールがありました。何だかんだ休みがちな生徒だったので、結局2km泳ぐ羽目になりましたが、その補習は授業よりもよっぽど楽しいものでした。後ろの人が追い付いてくるので完全に自分のペースとはいきませんでしたが、ただひたすら泳ぐだけ。水泳の担当教官は頭の固い、厳しい先生でしたが、違う先生が担当だったならトビウオ見て泳ぎたいとは思わなかったかもしれません(笑 その時から好きなスポーツはと聞かれると、いくつか挙げる中に水泳を混ぜるようになりました。ちなみに水泳以外は全部ラケット競技です。
夏と言えば海なのでしょうが、海に遊びに行くよりも、市民プールとかで延々と泳いでいたいなあと……。誰か付き合ってくれないかなあ。そうそう、プールで思い出しましたが、小学校のプールの授業には自由時間があって、色々特別な遊びをしてました。私の中で代表的なのは「潜水」もしくは「イルカ」と呼んでいたもの。まあその……ただの潜水ですが、水の底を泳ぐのはすごく特別な気がして好きでした。次はクラス全員でやる「洗濯機」。これは多分有名なんじゃないかな……? まずプールの辺に沿って、全員が同じ向きに歩きます。しばらくすれば「手作り流れるプール」の出来上がり。浮かんでいるだけですいすい流されていきます。今の小学生もやっているのでしょうか。そうであって欲しいですね?。

最後に、トビウオの絵本を一冊紹介したいと思います。昔通っていたピアノ教室は幼稚園の一室で、毎週土曜日に先生が個人でやっておられました。自分が弾く時間になるまでの待ち時間、教室にある十冊くらいの絵本を何度でも繰り返し読んでいました。この絵本もその中にありました。私にとってすごく懐かしい、思い出の一冊です。



ビキニ環礁での水爆実験、第五福竜丸の悲劇をトビウオの親子を主人公に描いた作品です。ピアノ教室には幼稚園の頃から、中学に上がるまで通っていたのですが、何度も何度も読んでいたわりに、絵本の本当のメッセージに気付いたのは通い始めて数年経ってから。小学校で原爆の授業を受けた時に、この絵本が「死の灰」を描写したものだと理解しました。水爆実験が何を奪い、何を残していくのか。病気になってしまったトビウオのぼうやは、そのまま第五福竜丸や原爆で被曝された方々に重なります。平和への祈りが一層強まる夏、優しい絵と文章を通して歴史の一ページに触れてみては。

2009/04/17

太陽の絵

寝る前にスケッチブックに太陽の絵を描いていて、そういえば「太陽の色のイメージは国によって違う」という話を聞いたことがあるのを思い出しました。お国柄というか、その違いは子どもの描く絵に特に顕著に表れます。
 どれが一番違和感のない絵だと思いますか?

日本の子どもたちは、大抵太陽を赤で描きますよね。しかし空を見上げると、太陽は赤くありません。夕焼けは確かに赤いですが、日中の太陽でも赤い円に放射状の線を加えて描きます。何故でしょうか? 写実性は全然ないのに、そのような絵を見た時なんの違和感も感じないのは(ヘンだと感じずに赤色を選択してきたのは)不思議です。そして他国では多くが黄色、もしくは白であるといいます(赤派は少数。カンボジア、ベトナム等)。

赤は太陽の一時の状態(夕焼け)と、写実性よりも象徴性、「キャラクター」としての性格を表すことに重点を置いた色なのではないでしょうか。もう一度上の三つの絵を見比べてみてください。命の源として、熱を持ったエネルギーの塊として、まさに溢れださんばかりの力を感じるのはどの色でしょうか。そして赤は「血」「命」「人間」などとも結びついています。太陽が「力」や「日本という国そのもの」を表す時、黄色や白よりも訴える力が強いということで、無意識に(あるいは意識的に)赤が採用されてきたのでしょう。

日本は根底に太陽信仰のある国だということも関係しているのではないかと思います。ちなみに砂漠地帯の国々では、象徴として太陽よりも月を好む傾向にあるのだとか。一年中夏がずっと続くことを想像してみると……分かる気がします。

そして最初に言ってたスケッチブックの絵。最初に手に取った色は赤でした。なるほど、私にも「太陽は赤で表現する」という日本の性格が染み込んでいるわけですね。おまけにのっけておきます。


クリックすると全体図が見れます(でかいです)。
しかし何も考えずに描いた太陽の絵がコレっていうのはどうなんかな……。改めて見るとすごい顔してますよこいつ。

2009/04/10

気象庁のサイトが面白い!

久々に気象庁のサイトを覗きに行ったら、面白いものを発見してしまいました。着々と進む地球温暖化、そして着々と空気中濃度を増す二酸化炭素ですが、気象庁の茶目っ気も負けず劣らずの伸びを見せているようです。や、前々からお茶目だったのかもしれませんよ。私が気づいてなかっただけかも。トップページにもなにかとユルい物体がそこかしこに潜んでいるので、まずはトップへリンク。マスコットキャラクターの「はれるん」が非常に気になります。はれるん、下半分雨降ってるけど……。

気象庁 Japan Meteorological Agency

そして、そんな気象庁の提供する素敵コンテンツが、温室効果ガス監視情報のなかのダウンロードコーナーです。置いてあるものの素敵さといったら、ときめきを隠せません。私だけかな。私だけだったら若干恥ずかしいな……でもペーパークラフトとか、正二十面体とかに反応する人ならきっと大丈夫です。

気象庁 | ダウンロードコーナー

置いてあるのはペーパークラフト(二十面体、球体)、3Dパラパラ(二酸化炭素濃度の変化が見えるパラパラ漫画)、そしてカレンダー付きの壁紙。遊びながら、地球がいかに深刻な状況になりつつあるか実感できる代物です。ペーパークラフトマニア(自称)の血がうずくので、実際にひとつ組み立ててみました。


1985年、1996年、2007年の二酸化炭素濃度を、地球儀上に色でマッピングしてあります。その中から何となく1985年ものをチョイス。青から赤になるにつれて濃度が上がっていくのですが、1985年当時はまだ地球は青かったようですね。これが11年たつごとにえらいことになっていきます。ここまで変化が顕著だと、さすがに危機感を覚えますね。。。さすが気象庁。ペーパークラフトといえどもあなどれません。

もうひとつ、気象庁きっての素敵コーナー「はれるんランド」をご紹介。小学校高学年からの子供向けですが、むしろ大人にこそ見て楽しんでほしいサイトです。「学習コーナー」の、はれるんと博士が可愛すぎて困ります。動くししゃべるし、マウスにくっついて歩きます。勉強にもなるので、気象に関して知りたくて、かつ癒されたい人は見に行って損はありません。ゲームもあります。そしてこのゲーム、思ったより難しいです(笑

はれるんランド




※Flash Playerが必要です。お持ちでない方はこちらから!(無料)

いやしかし、フラッシュサイトでこんな感動したの久し振りです。動きがすごい綺麗。気象庁の中の人が作ったんでしょうか……。

昔、一瞬だけですが気象予報士にあこがれたことがありました。ラジオ用天気図用紙を買ってもらって、ラジオを聞いて地図に天気を書き込んで、ってやってました。懐かしいなあ。大気の層状構造であるとか、雲のできる仕組みだとか、気象のメカニズムは面白くてわくわくしますね。異常気象という言葉にもすっかり慣れ、環境対策も焼け石に水状態の昨今、地球環境に対してひとりひとりがアンテナを張ることも大事なのではと思います。というわけでぜひ、ペーパークラフトにチャレンジしてみてください(笑

2009/03/27

鉛筆と幾何学、色鉛筆と力学

何時間もパソコンとにらめっこしていると、無性に絵が描きたくなることがあります。アナログな作業に心惹かれるというか何というか、ペーパークラフトしてる時もあるし、突然夜中にお菓子作りたくなったりとか、よくあります。……パソコンから逃げたいんかな?笑 絵を描く時のツールは大抵クレパスか色鉛筆。模写か、何か良く分からない前衛的な物体を気が済むまでざくざく描いています。イマジネーションに乏しい私ですが、これが訓練……になるといいのに……(弱気)

今回色鉛筆を握っていてふと疑問に思ったのですが、色鉛筆は円柱です。でも鉛筆は六角柱ですよね。もちろん逆もあったりしますが、大多数はそうなっています。何故なんでしょう?

鉛筆を持つ時、親指、人差し指、中指の三点が鉛筆を支えるかたちになっています。ですから断面を三の倍数である六角形にすることで、持ちやすくしているんだとか。そうなると三角柱にしてもよさそうですが、六角柱なのは並べやすさの問題だと思います。3×2にすることで平らな所に置いたときに下の面に対して真上が平行な面、左右が垂直な面になります。三角だと真上が辺ですし左右は角度がありますから、箱に入れる時面倒なことになりそうですね。

対する色鉛筆が円形なのは、芯の太さと強度が関係しています。鉛筆に比べて色鉛筆は芯の強度が弱く、よりフリーな使い方をするために芯が太く作られています。その芯を均等な力で支えるためには、円柱が一番適しています。確かに六角形だと辺の部分と面の部分があって芯からの距離が一定ではありませんから、均等にはなっていませんね。また芯の減り具合や使い方に応じて紙に接する部分を回して変えますが、六角柱だと回し方に制限が出てしまいます(上に挙げたように、三点が指にフィットする位置に落ち着くため)。これらの理由から、色鉛筆は円柱なのだそうです。

身近にあるものは、細かい部分まで本当によく考えられていますね。鉛筆ひとつとってみても面白いです。ではでは、今回はこのあたりで~

2009/03/14

サガ・キャンディダ 魔女狩りの7つのインプレッション

何気なくメディアプレイヤーを開いたら、この曲が最初に再生されました。久々に聞いて感動したので今日はこの吹奏楽曲について書きます。中学校時代に演奏した数ある曲の中でも特にドラマチックな展開と緊張感、胸を打つ美しい旋律を持ったアッペルモントの名作です。

Saga Candida?7 Impressions of a Witch Hunt/Bert Appermont

吹奏楽伴奏のミュージカル、「サタンの種」を再構成した作品です。?序章/裁判/愛/タンゴ/サバト/死/転生?の7つに分けられています。鬼気迫る魔女の告発、密やかで印象的な愛のテーマ、禁断の儀式の場面でのジャジーなサックスとトランペット、そして金管が高らかに鳴らすフィナーレ……。ソロが多く、オーケストレーションも難しいのですが演奏する側としても、また聞く側としても魅力のたくさん詰まった玉手箱のような曲だと思います。私が持っているのはライプツィヒ放送吹奏楽団(Rundfunk Blasorchester Leipzig)の音源。「The Last of the Mohicans」や「The Man in the Iron Mask」もお勧めです。特に後者、前半のピリッとした緊張感のある主旋律がたまらなく好きです。カッコいい!

当時は部にオーボエパートがまだなく、イングリッシュホルンもあるわけないのでソプラノサックスを抱えてた私にソロ譜が回ってきました。またその旋律が非常に繊細で美しいんですよ。特に好きなのが「Hou alleen van」という曲。あんまりにも綺麗なのに絶対歌えてなかった当時の自分が恨めしい……笑 木管パートは基本的に早いパッセージだらけで譜面真っ黒ですが、その疾走感、必死になって練習したあの頃が懐かしいです。そうそう、オーボエとソプラノじゃ管の調性が違うから、手書きで譜面作ったんですよ。その譜面、探せばどっかにあるけどどこにあるんだろ……。これで引退っていう最後の定期演奏会、確か二部の頭がこの曲でした。舞台袖(というか外の非常階段かな)で待ってる時、緊張してたけどみんな笑顔だったのを覚えてます。色々なことを思い出しますね。是非もう一度、演奏したい曲です。今度中学校に行ったとき、どこかに埋まってるであろうフルスコアを探そうと思います。

2009/03/07

SOPRILLO

一応表向きには音楽的な感じのブログなので、そろそろそういう話題も持って来ないと……。ということで自己紹介かねて(?)ブログタイトルの話。
SOPRILLOって何? という話です。

Saxophoneに属する楽器が全部で何種類あるかご存知でしょうか。とりあえずサックスと聞いて思い浮かべるのはアルト、テナー(つまり、“あの形”)あたりだと思います。あとはよく知ってる人でバリトン。とても詳しい人になるとソプラノを知っててくれます。普通吹奏楽で用いるのはこの4種類。
……ここでわざと話をそらしますが、一般社会におけるソプラノサックスの認知度は意外と低いです。みんな知りません。路上やってると、「それなんていう楽器? どこの民族楽器?」的な質問はよく受けますし、クラリネットやオーボエに間違われることもしばしば。外国の方に「Saxophone?」って聞かれたこともあります。そうだよサックスだよ!笑 自己紹介より楽器紹介が上手になりそうですね。でも聞いてもらえるのはとても嬉しいです。

話を戻しまして、
実はサックスは全部で11種類もあります(Wikipedia調べ)。その中で最も高い音を鳴らすことができるのが、Soprillo Saxophone、ソプリロサックスです。


調性はB♭で、ソプラノサックスの1オクターブ上の音域。なんと長さ30cm! 簡単に手に入るなら絶対買うんですけどね……さすがにYAMAHAでは作ってないです。見た目もさることながら名前がすごく可愛らしいので、何かに使えないかな?とずっと思ってました。そういうわけで、このブログはソプリロです。中身は名前ほど可愛くはならない予定ですがそのギャップをお楽しみください(笑 次何かに名前つけるときは、Alochrome(オークローム、同時に2つの音がでる変なサックス)かCmelody(Cメロディ、アルトとテナーの中間の音域で、C管の変なサックス)にしようと画策中です。何かないかな?。